現実世界とリンクしたゲームとして配信前から話題となっていたポケモンGO。その斬新なゲーム性にポケモンの人気も組み合わさり配信直後は街中がプレイしている人で溢れかえるほどの、まさに社会現象になりました。

特に都内はゲーム内アイテムを入手できるポケストップが多いこともありプレイ人口が多く、代々木公園や世田谷公園、不忍池などがレアポケモンのゲットできる”巣"として連日多くの人で賑いました。その結果、事故などにつながることも多く、ニュースで取り上げられることも多かったのですが、それも裏を返せばそれだけ人気があったことの証明です。

しかしながら、最近ではこういったニュースも一切聞かなくなってしまいました。街中でも明らかにプレイしている人が減っているのが見て取れます。もちろん都心部の公園などではまだまだ人は残っていますが、全体的には下火になったといえるでしょう。

いったいなぜここまで短期間の内にブームが去ってしまったのでしょうか。その特異なゲーム性と合わせて考察してみたいと思います。
google imghp (42525)

via google imghp

目標がない… すぐに"やり尽くし"てしまうゲーム性

ブームが去ってしまった一番の原因はやはり目標がなく、すぐに遊びつくしてしまうという点にあると思います。基本的に自宅近くでプレイするぶんには出てくるポケモンもあまり代わり映えせず、段々と新鮮みを感じられなくなってきます。かといってゲームをプレイする人の多くが様々な場所でポケモンを捕まえられるだの余裕があるとは言えません。結果、多くの人がすぐにゲームを"やり尽くし"てしまうのです。

もちろん理由はそれだけではありません。現在のスマートフォン向けゲームの主流はガチャによるキャラクターの入手、そしてそれを育成するためのアイテム入手のためにダンジョンの周回などのプレイが必要となってくる、というパターンだと思います。しかしながらポケモンGOには育成の要素も十分とは言えず、ただひたすら同じポケモンを集めて進化、強化を行うというだけで、その過程にゲーム的な面白さを見出すことが出来ません。単純にポケモンを集めて眺めたい、というようなプレイヤーはこれだけでも問題ないのでしょうが、ゲーム的な面白さを求める大多数のユーザーには満足のいかない内容だったと言えるでしょう。

アイテムやタウン育成といった追加要素も特になく、今のところは淡々とポケモンを捕まえ、強化すると言うそれだけの内容になってしまっています。これでは、多くの人が短期間でプレイをやめてしまうのも当たり前ではないでしょうか。
google imghp (42527)

配信直後の池袋西口公園の様子。
ゲーム内アイテムが入手できるポイントが密集していたため多くのプレイヤーで溢れかえり、夜中になっても人が途切れなかった。
via google imghp

ソーシャルゲーム特有の面白さがない!

そしてもう一つの大きな理由は、ソーシャルゲーム特有の強みがまったく活かされていないという点にあると思います。

ソーシャルゲーム特有の要素として、他のプレイヤーと簡単につながることができる、という点が挙げられます。もちろん据え置きゲームでも通信機能はありますが、ソーシャルゲームはスマートフォンからインターネットでを通して接続しているという性質上、極めて簡単に他のプレイヤーと交流できます。

そして、パッケージタイプのゲームと違い、追加課金要素を豊富に用意することもできます。ソーシャルゲームの楽しみ方の一つとして、課金を行い強いキャラクターを手に入れ、他のプレイヤーに自慢するといったものがあると思います。それを見た他のプレイヤーもそれに触発され、さらにゲームにのめり込む。そういったサイクルが多くのソーシャルゲームで行われていると思います。過剰に射幸性を煽る課金要素についてはしばしば物議を醸していますが、個人的にはある程度の課金要素はゲームを盛り上げるうえで重要な要素だと考えています。

しかし、ポケモンGOにはこれらの要素がまったくと言っていいほどありません。課金要素はポケモン捕獲とタマゴ孵化の補助アイテムが主で、ポケモンそのものが手に入ったり、特定のポケモンが入手しやすくなったりということはありません。また、他プレイヤーともジムバトル以外でのつながりはなく、そのジムバトルも、他のソーシャルゲームに比べればつながりの要素としては極めて弱いものです。

このように、スマートフォンでのゲームとしての強みを完全に捨ててしまい、手軽さではなく物足りなさだけが残ってしまったという印象が拭えません。
google imghp (42528)

人気ゲーム、白猫プロジェクトの協力プレイの画面。
このように、他のプレイヤーと協力することでアイテム収集が簡単になる上、自分の持ってないキャラクターの動きを見ることで、それが欲しいという気持ちを煽る、まさにソーシャルゲームの利点を利用したシステムが用意されている。
via google imghp

アップデートも期待薄? 今後のポケモンGOの行く末は

スマートフォンゲームのもう一つの特徴として、アップデートが容易であるという点があります。ポケモンGOも今後のアップデートで前述した様々な問題が解決されればまだまだ挽回は可能という意見もあるかと思いますが、個人的にはあまり期待はできません。

その理由として、配信開始から数ヶ月が経過した今になってもトレード機能、新ポケモンの追加といったユーザーの望む大きな変更がまったく行われていないからです。これでは、運営がまともにユーザーを考えているとは思えません。

ゲーム性は画期的だったポケモンGOですが、残念ながらこのままでは他の有名タイトルのようなスマートフォンを代表するゲームになることはできないでしょう。それどころか、三日天下というような状況にも、なってしまうかもしれません。
10 件

関連する記事

2017年2月16日の最新芸能エンタメニュースネタ速報まとめ

61

自殺名所の東尋坊をポケモンGOが救う→次は富士の樹海?

3,212

ポケモンGOから見え隠れする不自由な日本社会の闇

930

ポケGO専用コンタクトで、ポケモンがもっとリアルに!?

948

【画像】ポケモンGOのパクリアプリが怖すぎると話題に【もはやホラー】

5,129

ポケモンGOでピカチュウを捕まえる裏技を徹底検証!

24,396

関連するタグ

著者