
今週の金曜ロードショーは、魔女の宅急便!意外と知られていない隠れたストーリー。劇中に登場する様々な仕掛け。今まで気付かなかった発見がいっぱい!
楽しく観よう!
via google imghp1月22日の金曜ロードショーは、「魔女の宅急便」。
先週の天空の城ラピュタに引き続きジブリ作品です。
ラピュタの「バルス」は、テレビ局の粋な計らいにより、バルスまでのカウントダウンが表示されていました。
その結果前回の秒間10万人よりも、バルスとツイートした人の数は半減。
あれは自発的にやるから面白いのであって、なんで指図されなきゃいけないんだよって感じですよね。
via google imghp魔女の宅急便には、そういうツイートする場面はないかもしれませんが、知っておくと少し楽しめる「豆知識」があります。
一番有名なのは「宅急便」をクロネコヤマトが商標登録しているので、使用許可をもらったというものでしょうか。
ジジ(黒猫)が出ているので、承諾してくれたそうですね。
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他にもこんなことが
・「STUDIO GHIBLI」という文字が書かれているバスが2回登場する
・キキが両親に向けて書いた手紙で書かれている、「友達」の「達」の字に横棒が1本足りず「幸」になっている
・宮崎駿が登場している
・キキが木にぶつかっていたのは、「キキが飛び立つときに鈴を鳴らして欲しい」と原作者である角野栄子からの要望に応えるため
・森で出会う画家は「ウルスラ」という名前だが、一度も名前が呼ばれない(ゴッホの初恋の人もウルスラという名前らしい)
・ウルスラの描いた絵は、『虹の上をとぶ船』という絵を参考にしている
・キキとウルスラは、どちらも高山みなみ(江戸川コナン)が演じている。トンボは山口勝平(工藤新一)。
他にもあるかもしれませんが、こんな感じです。
気になる方は、最後に画像を載せておきますので、見てください!
(画像で確認できるものに限る)
via google imghp劇中ではわからない、魔女の宅急便が作られたいきさつを、鈴木敏夫が明かしてくれました。
あの大きなリボンには、ある意味があったんです。
『魔女の宅急便』をやろう!と。
で、宮崎駿本人が監督することになったんですよね。
本人が多分悩んでたんでしょうね。
『鈴木さん散歩に行こう』って言い出したんです。
それでかれこれ3時間。
ぐるぐるぐるぐるいろいろまわって…。
結局喫茶店に入って、2人でお茶を飲んだんですけど。
もうそこで3時間ぐらいしゃべってる。
で、いきなり、『何作ったらいいの?』って言われて(笑)。
原作はあるし、テーマもあるんですよ。
テーマっていうかストーリーも。
だから僕が言ったのは、『思春期。だって宮さん、思春期の人扱ったことないでしょ?』って。
そしたら、宮崎駿監督は、観念を具体化するのがすごい上手い人で、そこが彼の才能だと思うんですが紙ナプキンをパッと置いたんですよ。
それで自分のポケットからね、細いマジックペンを出して、いきなり描いたでっかいリボン。
『これだね!』って言ったんですよ。
『このでかいリボンがこの娘を守ってるんだ。それが思春期じゃない?』って。
それがスタートでした。
抽象的じゃなく、常に具体的・現実的。その大きなリボンが頭にのっかってる…って、思いついたら後はスッキリなんです。
それで、側にジジがいる。
そうすると、リボンとジジによって守られる女の子。
宮崎駿という人は、キャラクターをどうやって作るか、突然(頭の中に)降りてくるんです。
via google imghpこんな思いが込められた映画だったんですね。
あのリボンは少女の証だったのか。
ということは、キキが大人になるとあのリボンはなくなっているのかな?
ジジが途中から喋れなくなってしまいますが、これについて宮崎駿は「ジジの声はもともとキキ自身の声で、キキが成長したためジジの声が必要なくなった。変わったのはジジではなくキキ。」と話しています。
魔法が使えなくなったからではなかったんですね。
解釈はそれぞれでいいと思いますが、宮崎駿はこういう視点で作っていたようです。
今夜の魔女の宅急便が、さらに楽しみになりました!
豆知識画像
「STUDIO GHIBLI」という文字が書かれているバスvia google imghp
「友達」の「達」の字に横棒が1本足りず「幸」になっているvia google imghp
ウルスラが描く元となった絵via google imghp