
4/25都内某所で行われた会見で2020年東京オリンピック公式エンブレムが発表された。最終選考まで残った4作品の中から選ばれたのは野老朝雄さんが制作したA案「組市松紋」(くみいちあつもん)に決定した。
エンブレムはA案に決定
4/25に都内某所で行われた会見で2020年の東京オリンピックで使用されるエンブレムが決定した。最終選考に残った4つのなかから見事選ばれたのはA案の「組市松紋」(くみいちまつもん)。
via google imghp江戸時代の歌舞伎役者佐野川市松が着た袴の柄だったことでで広がった市松模様と藍色の伝統色が極めて日本の”粋”らしさを描いているということ、カタチの異なる3種類の四角形、それぞれの国の文化や考え方が描かれているということから実行委員から多くの票を集めたという。
佐野研二郎の一件で一気に注目を集めた今回のエンブレム決め、なんと最終選考の際は10万強の問い合わせがあったというから国民の注目度の高さが伺える。
今回の審査方法は委員会員21人の投票から選ばれ、A案の組市松紋が13票、B案の「つなぐ輪、広がる和」が1票、C案の「超える人」が2票、D案の「晴れやかな顔、花咲く」が5票と他の作品と大差をつけてた結果となった。
委員会員からは高い評価を得たものの街の人たちの意見はというと前向きな意見もあるなか、藍色だけの単色のため「地味」「シンプルすぎる」と言った意見や「目がチカチカする」などの意見が寄せらており賛否両論あるようだ。
江戸時代に活躍した歌舞伎役者佐野川市松。この袴の襟が市松模様の名前の由来になっているそうだ。via google imghp
過去の日本開催五輪のエンブレムを見て日本を考えてみる
1998年長野オリンピック
1972年札幌オリンピック
1964年東京オリンピック
via google imghp過去の日本開催のオリンピックのエンブレムを並べてみると圧倒的に日本の国旗を押し出したエンブレムが多い。長野五輪に関しては花火のようなデザインに独創性を感じるがそのほかのものはやはり日の丸を全面に押し出しているイメージがある。今回の組市松のものも含めると4大会中3大会が丸をベースにしたデザインでそのうち2大会が日の丸を押し出したものになっている。他国と比べるとここまで自国の国旗をアピールしている国は少なく、
2016年リオオリンピック(ブラジル)
2006年トリノオリンピック(イタリア)
1980年モスクワオリンピック(ロシア)
1936年ベルリンオリンピック(ドイツ)
via google imghpおおまかに比べてみても日本のようなものは少ない。個人的考察としてこの日本の日の丸、円形にこだわるのは日本の仲間意識の高さ、悪く言えば周りを受け付けない鎖国思考の現れと、一揆などで使われた傘連判状のように自分だけに責任が降りかかってこないようにという意図がある気がしてなりません。
via google imghpどちらにせよ日本人が円形のエンブレムを望むのには日本人特有のなにかがあるのかもしれませんね。
「組市松紋」にも盗作疑惑????
佐野研二郎のパクリ問題で一度白紙になった今回のエンブレムだが、この「組市松紋」も盗作なのではと疑惑が生じた。今回モデルになっているのでは疑われるデザインがこちら
via google imghpなんと1972年開催のミュンヘンオリンピックのエンブレムである。確かに「組市松紋」と同じ円形で円を形成している模様が四角形だがさすがにこれはこじつけがましいですね。
委員会の思惑
とエンブレムひとつでてんてこ舞いになっている東京オリンピックですが、このエンブレムは日本特有のクールさの他にも、他のデザインのものよりも商業展開し易いという思惑もあるという。確かに単色円形のシンプルなデザインは大会期間中だけではなく大会終了後もものによっては街で身につけられるかもしれませんね。大会記念硬貨でしたら片面にはこのエンブレムが彫られると考えると確かにかっこいいですね。
エンブレムは決まったもののまだまだ東京オリンピックを開催するまでには国立競技場問題も残っていますし、何よりもリオオリンピックが開幕間近ですから我々はまず目の前にある大会で精一杯選手たちの応援をしましょう!!!!
頑張ろうニッポン!!!!