
「貧困層」は発展途上国や日本の大昔の話だけ、と思っている方も多いかもしれません。しかし、日本では年々貧困層が増えています。今回は貧困層の年収や家、生活や特徴などについてご紹介します!
日本にはどのくらい貧困層がいるの?
日本では現在、国民の16%が貧困層であると言われています。
また子どもの貧困層は13.5%であり、7人に一人が貧困家庭で育っているという現状。
貧困層は主に「相対的貧困」と「絶対的貧困」に分けられ、相対的貧困は収入が著しく少ないため貧しい状況にあることを意味します。
一方、絶対的貧困は国や生活環境などに関係なく、生きるのが困難なレベルで貧しい状況。
今日の食べ物がない、寝る場所がない、といった状況がそれにあたります。
しかし、上記の中には病気や障害などによって仕事ができないため収入がない、定年退職後に仕事をしていないため収入がない、というケースも。
これらの場合はシンプルにお金を使い過ぎて貧困になった、ということではないため、今回ご紹介する生活や特徴からは除外します。
貧困層の年収はいくら?
貧困層かどうかは、その年収で決まります。
日本では家計収入から税金や社会保険料などの非消費支出を差し引いた「可処分所得」をもとに、家族の生活水準を表すように調整した「等価可処分所得」によって、貧困層か判断します。
2018年のデータでは等価可処分所得の中央値が254万円であり、この半分となる「127万円未満」は貧困層に位置付けられてきました。
例として、夫、妻、子供2人の合計4人家族の世帯の場合、年収300万円未満ならば貧困層と定義されます。
そのため、4人家族の場合は(家族全員の収入を合わせて)年収300万円以下の場合は貧困層となり、手取り200万円から250万円の世帯は低所得者に該当します。
ちなみに世帯別で見てみると、共働きのケースも多い二人親世帯での貧困層は7.5%程度。
一方、父親か母親しかいないというひとり親世帯の貧困層は50.2%になり、なおかつ母子世帯では54.4%が貧困層という結果になっています。
もちろん、両親がいても貧困の場合もあるので「両親がいれば貧困にならない」「ひとり親は貧乏になる」という解釈はやめましょう。
貧困層はどんな家に住んでいるのか調査!
現在の日本では、4人家族の場合で手取り200万円から250万円の世帯が貧困層となっています。
では貧困層の世帯は、どのような家に住んでいるのでしょうか?
まず貧困層の場合、一戸建てや分譲マンションなど持ち家のケースはほぼありません。
実家暮らしや同居というケースはありますが、ここでは世帯で独立しているケースを紹介しましょう。
賃貸暮らしの場合、理想の家賃の割合は「手取りの3分の1」と言われています。
手取りが年収200万円だった場合、月々の手取りは16万6千円ほど。
その3分の1となると、5万円ほどの家に住むことが理想となります。
東京都内ではなかなか難しい価格帯の物件ですが、地方では4万円台から5万円台の賃貸物件も珍しくありませんね。
しかし、基本的にはマンションではなく低層階のアパートで広さは2DK程度。
両親を含めた家族4人で住むとなると、かなり手狭な物件になると予想できます。
見た目にも現れる?貧困層の特徴まとめ
①ギャンブル大好き
貧困層の特徴・ギャンブルが大好き。
貧困層ではギャンブル好きの方が多く見られます。
パチンコ、麻雀、競馬や競艇など複数のギャンブルを掛け持ちしている方が多いのも特徴。
収入が少ないことで「ギャンブルで大儲けしたい」と考えるのは理解できますが、結局は当たることがないのでどんどんお金を失ってしまいます。
給料が入って、その日のうちにギャンブルで使い切ってしまったなんていうケースもあるようですね。
②飲酒と喫煙
貧困層の特徴・飲酒と喫煙。
貧困層の場合、普段の生活にほとんど余裕はないはずです。
しかし、なぜかタバコを吸っている方や毎日の飲酒をしている方も多いのが現状。
お酒についてはジュース程度の値段で購入できるためあまり影響がなさそうですが、タバコは現在1箱500円程度する高級品。
ヘビースモーカーの場合は1日1箱から2箱吸うケースもあり、週に換算すると3500円。
1カ月で15000円程度がタバコ代に消えていく計算です。
③乱れた食生活
貧困層の特徴・乱れた食生活。
貧困層の中には、もちろん食事にはこだわっている!という方もいます。
特にお子さんがいる場合は、栄養面の偏りも気になりますね。
しかし、金銭面を考えた結果安い食材を求めてしまうため、どうしてもファーストフードや菓子パン、インスタント食品が多くなることも。
朝は菓子パン、昼はカップラーメン、夜はファーストフードなんていう生活をしている貧困層の方も多いようですね。
世帯の年齢や人数、食べる量にもよりますが、上記のようなケースならば自炊をした方がよっぽど安く仕上がります。
④肥満体型
貧困層の特徴・肥満体型。
貧困層には実は肥満体型の方が多いと言われています。
先ほどご紹介したように、貧困層では安くてお腹を満たすことができる食事を選ぶ傾向にあります。
中でも米や麺、パンなどの炭水化物は安いですよね。
そこのお惣菜の揚げ物くらいをプラスすれば十分な量になりますが、結果的に肥満体型になり、身体を壊し、医療費がかさむケースも。
また仕事で忙しい家庭は子どもにお金を渡して、お菓子や食べ物を自由に購入させていることも珍しくありません。
その結果、お菓子ばかりの生活になり肥満になるというケースも見られます。
⑤部屋が汚い
貧困層の特徴・部屋が汚い。
部屋が汚いとお金が溜まらないなんて言われることもありますが、実際に貧困層の場合は部屋が汚いケースが多いです。
部屋に物が溢れ、片付ける場所がないほど散らかっているという家もあるようですね。
さらに貧困層ではキッチン、トイレ、洗面所、風呂場など水回りが汚いのも特徴のひとつです。
⑥計画性がない
貧困層の特徴・計画性がない。
貧困層の特徴として、計画性のなさも挙げられます。
ギャンブルやタバコ、お酒にお金を費やしてしまう方が多いように、貧困層の世帯では貯金をすることはまず不可能。
大金を手に入れたいからギャンブルをする、ストレスを発散するため喫煙や飲酒をする、臨時収入があれば旅行や買い物で散財するという計画性のなさでどんどん貧困は進むばかり。
スーパーでは安さに飛びついて、お菓子やパンを山ほど購入してしまうというケースも多いようです。
貧困層から抜け出す方法は?
ここまで貧困層の特徴をご紹介しましたが、誰でも貧困層から抜け出したいもの!
貧困層を抜け出すのは、まず収入を増やすことが前提になります。
そのためにはアルバイト生活から正社員を目指したり、副業を始めたりするのがおすすめ。
最初は誰でも苦労をしますが、誰にでも貧困層を抜け出すチャンスはあります。
しかし、絶対に一攫千金を狙ったり、株や投資で大儲けしようとは考えないでください。
「手元にあるお金を資金に…」という手段は絶対に避け、地道に収入を増やしていきましょう。
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まとめ
貧困層と呼ばれる方の年収や家、生活や特徴などについてご紹介しました。
今回ご紹介した貧困層の生活では、障害や病気により仕事ができない、定年後に退職をしたため無職で収入がないというケースは含んでいません。
現在はごく平凡な暮らしをしていても、何がきっかけで貧困になってしまうかは分からないもの。
そのためにはしっかりと計画性を持って、可能な範囲の目標を設定し、着実に生活を続けていくことが必要と言えますね。