
2020年あたりから、人気芸能人や有名人の自殺が相次いでいます。とても華やかに見える芸能界で、自殺が増えた理由とは?2020年から2022年までに自殺した芸能人や有名人をご紹介しながら、自殺が増えた理由を分析していきましょう。
相次ぐ芸能人や有名人の自殺
近年、特に人気芸能人が自殺するケースが多いことから、急激に自殺者が増えたようなイメージがありますね。
しかし、日本で自殺者が増えたのは最近のことではありません。
2019年の統計によると、日本において15歳から39歳までの死因のトップは自殺。
40歳から49歳の死因トップは「がん」ですが、2位は自殺です。
このように、実は自殺でこの世を去る方は想像よりも多く、先進国の中でも特に若い世代の方の自殺が多いと言われています。
【2020年以降に自殺した芸能人や有名人】
2020年5月23日 木村花
2020年7月10日 鷹野日南
2020年7月18日 三浦春馬
2020年9月14日 芦名星
2020年9月20日 藤木孝
2020年9月27日 竹内結子
2020年9月30日 月乃のあ
2020年10月18日 津野米咲(赤い公園)
2020年11月13日 窪寺昭
2021年12月18日 神田沙也加
2022年1月7日 大森由佳
2022年5月3日 渡辺裕之
2022年5月11日 上島竜兵
2020年から2022年だけでも、これだけの芸能人や有名人が自殺で亡くなっています。
上記では一部の方だけをご紹介しているため、芸能界でまとめてみると実際にはさらに多くの方が亡くなっていますが、なぜここまで自殺が増えているのでしょうか?
芸能人や有名人の自殺が増えた理由は?
過度なストレス
芸能人や有名人の自殺が増えた理由・過度なストレス。
芸能界という仕事だけに限ったことではありませんが、過度なストレスは自殺を招く理由のひとつ。
特に芸能人は「常に誰かに見られている」仕事であるため、そのストレスは計り知れませんね。
有名になればなるほどお金を稼ぐことができる芸能界ですが、その一方では自由に外出ができないなどのストレスも。
さらに恋愛や友人関係、仕事などにおいて強いストレスを感じていたというケースも多いようです。
誹謗中傷
芸能人や有名人の自殺が増えた理由・誹謗中傷。
誹謗中傷は、ある意味芸能人や有名人特有の自殺理由でもあります。
最近では一般人の中でもネット上の掲示板での誹謗中傷をきっかけに自殺を選ぶというケースが見られますが、特に芸能人には誹謗中傷がつきもの。
これはその人の人気の有無に関係なく、芸能人なら一度は悪質な書き込みや嫌がらせを受けたことがあるはずです。
ネット社会では「顔が見えない」ことを良いことに、好き勝手に誹謗中傷コメントを書き込んだり、虚偽の内容を流布することが増えています。
それにより自殺を選んでしまう芸能人も後を絶ちません。
強すぎる責任感
芸能人や有名人の自殺が増えた理由・強すぎる責任感。
芸能人だけに限ったことではありませんが、責任感が強い人ほど自殺しやすいと言われています。
しかし、「責任感がない人は自殺しない」ということではありません。
日本人は他人に迷惑をかけることが、まるで犯罪でもおかしたの?というくらい罪深いことだと考えている人が多いですよね。
誰かに何かをしてもらった際、「ありがとう」よりも「すみません」という言葉が先に出てしまう方が多いのも、やはりこれが理由です。
日本人は世界的に見ても勤勉で真面目な方がとても多いと言われていますが、これは良い点でもあり悪い点でもあります。
悪く言えば、融通が利かず息抜きもできず、誰かに頼ることもできない人が多いということ。
そして「仕事が上手くいかないのは全て自分の責任」と考えてしまう芸能人も多く、自殺を選んでしまうケースもあると言われています。
仕事が減ったことによる不安
芸能人や有名人の自殺が増えた理由・仕事が減ったことによる不安。
一般企業のサラリーマンとは異なり、芸能人は人気が仕事の量を左右する職業でもあります。
もちろん、そこには人柄や経験なども考慮されてますが、年齢と共に仕事が減ってくるのが一般的。
しかし、芸能人の中には全盛期の頃が忘れられず、少し仕事が減っただけで「収入がなくなったらどうしよう」「もう一生、ドラマに呼ばれないのでは…」と感じ「家族に迷惑をかけてしまう」と自殺を選ぶ方もいるようです。
特にコロナ禍においては、誰もが仕事の量が減っていますがそれを受け止めきれないという方もいるのではないでしょうか。
大切な人を失った喪失感
芸能人や有名人の自殺が増えた理由・大切な人を失った喪失感。
芸能人や有名人だけに限ったことではありませんが、誰にでもかけがえのない大切な人がいるはずです。
それは家族や友人、先輩や後輩など人それぞれですがその存在があまりにも大きい場合、失ってしまった時の喪失感は自分が考えているよりも大きいのだとか。
誰でも大切な人を失うと深い悲しみを感じますが、数カ月や数年が過ぎてもその人のことばかり考えてしまう…という場合は注意が必要。
ある日、衝動的に「同じところに行きたいな」「あっちの世界で会いたいな」と考え、自殺をしてしまう芸能人もいるようです。
芸能人の自殺が増えた理由にコロナは関係あるの?
芸能人や有名人の自殺が増えた理由には、新型コロナウイルスの蔓延もあると言われています。
しかし、こちらはコロナ禍によって仕事が減り、収入が減り、将来への不安を抱くようになったというケースで、芸能人や有名人だけに当てはまるものではありません。
実際、一般人の中でも「コロナうつ」と呼ばれる心の病気によって自殺を選んだ方が多いと言われていますね。
それでも、新型コロナウイルス蔓延が自殺の直接的な原因になっているケースは少なく、元々抱えていた不安やストレスなど心の病気がコロナ禍において深刻化したと考えられています。
自殺には2つの種類があるって本当?
自殺未遂を繰り返すパターン
ここまで芸能人や有名人の自殺が増えた理由を分析してきましたが、自殺には大きく分けて2つのパターンがあります。
まず、一般人にも多く見られる「自殺未遂を繰り返す」というパターン。
こちらは特にうつ病の方に多いと言われ、リストカットなど自傷行為を日常的に行っている方も気を付ける必要があります。
その一方で、1回では死ねないと理解しているため、本当は誰かに助けを求めており心の病気が改善されることで自殺願望から抜け出すことができる人もいます。
1回で確実に死ぬパターン
同じ自殺でも、特に気を付けたいのが「1回で確実に死ぬ」というパターンです。
これまで何の前兆もなかった三浦春馬さん、竹内結子さん、渡辺裕之さん、上島竜兵さんらがこのケースですね。
首つり自殺や飛び降り自殺など、確実に死ぬ方法を選ぶのが特徴ですが、多くの場合は前兆がないため「なぜ?」と首をかしげます。
自殺のパターンから見る原因や傾向
自殺には2つのパターンがあるとご紹介しましたが、「あの人は自殺未遂だけだから大丈夫」ということはありません。
そもそも、世の中において「あの人は絶対に自殺なんてしないから安心」という方はいないはず。
特に最近では自分で自分の心の病に気が付いていない人も増えているため、ある日突然「もういいや。死のう」と衝動的に自殺を選んでしまうケースも。
また、自殺は連鎖するとも言われており自分と同じような環境の人が自殺したと知ると「やっぱり死んだ方がいいのかな」と、自殺を試みてしまう方もいるようです。
正直、どんなケースでも周囲の人が事前に自殺を防ぐことはできないため、本人が心身のバランスに注意したり、息抜きや手抜きをするしか方法はありません。
自分が思っているよりも人は心が弱いため、「私は大丈夫」と過信せず、どんどん息抜きや手抜きをしましょう。
そして周囲の人たちも「頑張って!」ではなく、「頑張ったね」「十分、頑張ってるよ」と気遣ってあげるようにしたいですね。
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まとめ
2020年から2022年までに自殺した芸能人や有名人をご紹介しながら、自殺が増えた理由を分析してみました。
正直、芸能人や有名人が自殺を選んだ理由は本人しか知ることができません。
しかし、その一方では誹謗中傷やストレス、うつ病を抱えていた方が多いことも分かりましたね。
心の病は周囲の人はもちろん、自分でも気が付かないというケースもあります。
そのため、日頃から心身の健康に気遣い、自分が考えている以上に無理をせず息抜きをすることも大切にしましょう。