芥川賞「コンビニ人間」、著者村田沙耶香は現在も週3バイト

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今年の芥川賞に村田沙耶香「コンビニ人間」、直木賞には荻原浩「海の見える理髪店」が選ばれました。芥川賞の村田沙耶香は現在も週3でコンビニバイトをしており、作家仲間からは「クレイジー沙耶香」と言われる異端児だとか?

芥川賞に村田沙耶香「コンビニ人間」

 

@yuzumon617)さんの投稿

 

via google imghp7月19日、第155回芥川賞・直木賞の発表が行われ、芥川賞に村田沙耶香の「コンビニ人間」、直木賞に荻原浩の「海の見える理髪店」が選ばれました。

芥川賞は正式には芥川龍之介賞といい、作家の対象が新人作家、作品対象が短編・中編の純文学作品に限られます。そこの点において大衆文学作品に送られる直木賞(直木三十五賞)との違いがあるといえます。また直木賞は中堅・ベテランの作家が受賞することが多いですね。

やはり芥川賞と言えば、昨年第153回芥川賞に輝いたピース又吉直樹の「火花」(羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」と同時受賞)でしょう。2016年春にはNetflixで映像化もされました。
また、2003年には金原ひとみ「蛇にピアス」、綿矢りさ「蹴りたい背中」がダブル受賞し、当時19歳だった綿矢りさの最年少受賞も話題となりました。

「コンビニ人間」あらすじ

 

@book_kou7)さんの投稿

 

via google imghp小鳥の死体”と“焼き鳥の肉”の違いがわからない。
甥っ子”と“友達の息子”の違いがわからない。

幼い頃から周りと違う行動、言動を繰り返し、「普通ではない」と言われ続けてきた主人公・恵子。
どうしたら娘は普通になるのか?と悩む親を見て、「普通にならないといけないんだ」と恵子は感じるが、普通になれないまま成長してしまう。

そんな恵子が大学1年生になり、出会ったのがコンビニバイト。
コンビニバイトは普通の声の出し方・普通の表情を恵子に教えてくれた。

それから18年間、コンビニバイトとして生きてきた恵子。
いまや彼女の振る舞い、格好、喜怒哀楽は、かつての同僚たちのトレースであり、「普通」とみなされるふるまいをすることは恵子にとって簡単なことになっていた。

しかしそんなコンビニに新しいバイト・白羽が現れる。「そんな生き方していて恥ずかしくないのか?」と恵子を責める白羽との出会いによって、「普通」のコンビニ人間・恵子の生活は危機に陥る。

村田沙耶香とは

 


@chikottaw)さんの投稿

 

via google imghp

1979年8月14日生まれ(36歳)
千葉県出身
玉川大学文学部卒
活動期間 2003年 –
代表作 『ギンイロノウタ』(2008年) 『しろいろの街の、その骨の体温の』(2012年)
主な受賞歴 群像新人文学賞優秀賞(2003年) 野間文芸新人賞(2009年)
三島由紀夫賞(2013年) 芥川龍之介賞(2016年)

現在36歳の村田沙耶香。
過去には群像新人文学賞優秀賞、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞などの受賞経験もある注目の作家です。

現役コンビニバイト

今回の受賞作「コンビニ人間」ですが、実は著者の村田沙耶香も現役コンビニアルバイト。
授賞式にもバイト終わりで来たそう!

現在は週3回ほどコンビニでのアルバイトをしているそうで、授賞式では「コンビニは、不器用だった自分が初めてまともにやることができた場所。聖域です。」と、まるで主人公・恵子のような発言をされていました。

アルバイトはお金を稼ぐためではなく、規則正しい生活を送るための手段であったり執筆活動のひとつだそう。コンビニのレジに立っている時に小説のアイディアが思いつくことも度々あるそうで、「基本的にバイトした日しか執筆活動はしません」と話していました。バイトの時間までに書かないといけない、という緊張感で執筆が捗るそう。

「クレイジー沙耶香」

彼女の作品には、生・死・性を取り扱ったものが多くあり、その発想の突飛さから、朝井リョウ、加藤千恵、西加奈子など作家仲間に「クレイジー沙耶香」と呼ばれる彼女。

2015年に発表された作品「消滅世界」では、人工授精が飛躍的進歩を遂げた未来の日本が舞台。人工授精による出産が一般化し、性行為による妊娠出産はごく少数に。夫婦の性行為は近親相姦と捉えられてタブーとなり、不倫や二次元の異性への恋愛が推奨される世界に。さらには人工子宮により男性も妊娠することが可能となった未来の世界において、家族とは何か?という問いをわたしたちに投げかけます。

2014年に発表された作品「殺人出産」は、10人出産すれば1人好きな人を殺して良いとする、出産のきっかけを殺意に求める「殺人出産制度」が導入された未来の日本が舞台。こちらでもやはり出産は人工授精によるものが一般的となっていて、性別関係なく、誰かを殺したいと願う者は「産み人」となり、10人の出産を達成すれば合法的に殺人ができる。主人公の育子は、殺人出産制度に否定的な同僚と、殺意を抑えきれず高校生の頃に産み人となった姉・環に囲まれつつも、現実との折り合いに悩んでいる。命の尊厳や重さ、世の中のモラルを揺さぶる問題作です。

作家のテレビ出演には批判も

 

@doubutsupeace)さんの投稿

 

via google imghp最近ではオードリー若林がMCとなり、多くの作家やエッセイストをゲストに迎えてトークする番組「ご本、出しときますね?」など、作家のテレビ出演も増えてきました。
しかし、そんな作家のテレビ出演に否定的な声も。

第153回芥川賞にて、ピース又吉直樹と同時受賞した「スクラップ・アンド・ビルド」の著者である羽田圭介。
先日テレビで「作家がテレビに出ても下品になるだけ」と発言し話題となりました。
決して作家がテレビに出ること自体を否定しているわけではなく、小説を書くことが本業である作家の中にも、芥川賞などの大きな賞を獲得後、大学の教授などになって全く小説を書かなくなってしまう人が意外といるのだとか。そういう人になりたくない、という自身の願望を込めたうえでの発言だったのですが、何ともトゲがすごい・・・w

村田沙耶香も人間として面白い作家ですし、コンビニバイトという奇特な経歴でテレビ出演も増えていくと思いますが、やはり本業は小説を書くこと!これからも面白い作品を書いていってくれることを願います。



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