
都心に住む人々の憧れの1つであるタワーマンションですが、その住民たちの様子を描いた菅野美穂主演「砂の塔」。放送後、登場人物たちの関係性やイジメがエグいと話題になっています。実際の住民からは番組側に苦情も。その内容を紹介します。
不倫、イジメ、殺人・・・松嶋菜々子が怖すぎると話題の「砂の塔」
金曜の夜は人間が一番怖いと考えさせられます。
2016年10月から、各局で秋ドラマが続々とスタートし、序盤の視聴率も発表されました。
ガッキーの恋ダンスが可愛すぎると評判の「逃げ恥」や、相変わらず米倉涼子が強い「ドクターX」など、話題が飛び交っています。
そんな中、金曜22時から放送されているドラマ「砂の塔」も注目を浴びている作品の一つ。
「砂の塔」第一話予告
ストーリーは平凡ながらも仲良睦まじい家族である高野家(妻役の主演に菅野美穂 )が、きらびやかなタワーマンションに引っ越してきたところから始まり、マンション内の住民たちの関係性や隣人(松嶋菜々子)との交流をするうち、事件に巻き込まれていくというもの。
タワーマンションに引っ越すくらいなので、今の時代的に平凡な家族なのかというツッコミはさておき、ごく一般的な主婦の目線から異常なコミュニティが浮き彫りになっていきます。
実際にタワーマンションに住む人々への取材を通じてシナリオを作成したそうで、形になるのに数年間かかったとのこと。
本作が発端なのか定かではありませんが、「タワマンカースト」という言葉まで登場しています。
近年は都心の再開発も続いており首都圏中心にタワーマンションも数多く建設されている為、一昔前の「団地」と同様に、ある意味で時代を象徴するテーマなのでしょう。via www.youtube.com
オープニングから「血まみれ菜々子」が登場
脱衣場のかごがひっくり返ったままの中、不自然な風呂掃除をする…と思ったら血まみれ!!?
「家政婦のミタ」超え⁉松嶋菜々子『砂の塔』の怪演が話題になってる https://t.co/gLF2hwY2Jm pic.twitter.com/adRJ5n8bZX
— 30’sHR・HM (@around_30_HRHM) 2016年11月26日
「家政婦のミタ」を思い出させる、感情を感じさせない演技が光る今回の松嶋菜々子。
「ミタ」のときとの違いはガチの恐怖を感じさせる点via google imghp色々とショッキングな演出も話題に挙がっている本作ですが、ロケ地として使われているタワーマンションの住民たちからは批判的な声も挙がっているようです。そのため、ロケ地に使われているタワーマンション住人が集まる掲示板では、『こんなネガティブなドラマに使われたくない』『タワーマンションに住んだことのない人間による悪意ある妄想ドラマ』『このままだと資産価値が下がる!』など、ドラマの内容に関して批判的な声が殺到。また、一部の住民からは『今からでもロケや放送の差し止めをしよう』という動きも出てきているようです」(前出・テレビ誌記者)
ドラマとはいえ、住んでいる住民からすれば自分たちもドラマのように見られかねないわけですから、確かに良い印象は受けにくいでしょう。
タワーマンションの住民たちの序列
ドラマ上、演出のためにある程度誇張させて見せている面もあるのでしょうが、タワマン住民にはどういったコミュニティや関係性があるのでしょうか。主要なものを紹介していきます。
タワーマンションのメリット・デメリットは何? 利便性は? エレベーター待ちは大変? 【質問】 https://t.co/RWkVidhCHy pic.twitter.com/fMtM8UdSso
— スロット攻略・実践まとめアンテナ (@slot_antenna) 2017年9月28日
via google imghp
住んでいる階層によってその家族のランクが決まる。
【階が高い人の方がレベルが高い】
引っ越してきた人々へは「何階に住まれているんですか?」という質問がされるが、これには相手への値踏みの意味が含まれるそう。
いきなりキツイですね。
「高層」であることがタワマンの特徴ではあり、家賃にも違いがあるのは理解できますが、そこに住んでいる人々のランク付けが(住民の間で勝手に)されるそうです。奇妙過ぎるローカルルール
【実話】タワマン主婦の「ご法度」と「タブー」エレベーター内でも…強い“階”層意識 https://t.co/ejrX5oE5A2 pic.twitter.com/SMFTZXWNiF
— ハイドラ (@haidoragoon) 2016年12月5日
via google imghp【下の階の住民は上の階から降りてくるエレベーターを途中で止めてはいけない】
これもなかなかインパクトがありますね。
もちろん全てのタワーマンションがこうなっているわけでなく、特定のマンションでの暗黙のルールのようです。
そもそもタワーマンションは階層も多いことや家族世帯が入居することが大半のため、住居人数も多いはずですが、高階層用のエレベーターなども用意されている中でこんな(暗黙の)ルールがあると効率悪すぎでしょう。【ママ友あるある】家族のステータスが査定される
こちらはタワマン住民に限らなさそうですが、主に主婦間のコミュニティで所謂「ママ友」間で繰り広げられる展開。
名門の私立幼稚園や小学校の保護者間でも、似たような構造のやり取りがあるようです。特に専業主婦にとっては、夫がどういう職業なのか、収入はどれくらいなのか、といったことだけではなく、子供のルックスや学力、運動神経に加えて、どこのブランドの服を着ているかまで細かく見られていることがあるそうです。恐ろしすぎる・・・
一時期、「ママ友向けの名刺」を持参する主婦というのが話題に上がったことがありますが、その際も名刺の項目には名前や連絡先以外に「夫の職業」が入っていた、という噂も。
ここまで来ると名刺でステータスの強さを争っているように見えて「カードゲームかよ」というツッコミもありましたが、こういったグループでは見栄の張り合いが凄まじいですね。繰り広げられるマウンティング
タワーマンションやニュータウンなど、子育て世代が多いエリアでは、母親同士が互いの経済状況を探り、自らが上の立場であることを示す「マウンティング」と呼ばれるコミュニケーションがたびたび発生する。
まさに「砂の塔」がその様子をドロッドロに繰り広げるのですが、様々な人間が特定の空間に一緒に住むとなると起こり得ることは確かですし、避けられないことだと思います。
せめてフィクションの中で観て楽しむことに留めて、「自分たちはああならないようにしたいな」となれば良いですね。