
期待の新星、浅野拓磨がリオ五輪での活躍を期待しているのは日本だけではなかった!?労働ビザを得るためには最低でもメダルが必須で、そのためにもグループ1位通過が求められる。
アーセナル移籍
浅野拓磨が日本からイギリスへ渡ることが決まりました!移籍先はプレミアリーグ強豪アーセナルで、有名な選手には、EUROを勝ち抜いているウェールズのアーロン・ラムジー、ドイツのメスト・エジル、フランスのオリヴィエ・ジルーとそうそうたる顔ぶれです。日本から世界の強豪クラブへの移籍は普通になってきましたが、そのなかでもアーセナルは一番か二番くらいのネームバリューだと思います。アーセナルは創立1886年と長い歴史を持ち、これまでリーグ優勝を13回しているクラブ。2015~2016シーズンは岡崎の所属するレスターに惜しくも敗れ2位でした。有名選手を何人も確保し、毎回のように優勝争いをしています。堅い守備にカウンター、正確なパスを武器として、全てにおいて高いレベルにあります。
浅野拓磨
サンフレッチェ広島から移籍する。50m5.9秒の快速を飛ばし、ゴールを狙うスピードスターFW。U-23日本代表のエースであるほか、高い能力を買われ、A代表にも選出された。ゴールパフォーマンスに特徴があり、ケモノのようなポーズから「ジャガーポーズ」を呼ばれる。自身がジャガーと表現されたことで始めた。いずれ日本代表を背負うと期待される若きストライカー。via google imghp
労働許可証の問題
浅野の移籍に関するニュースがはびこっていますが、それには理由があります。
プレミアリーグはイングランドのサッカーリーグですが、世界の中でも最もレベルが高いと言われています。チーム1つずつとれば、メッシのいるバルセロナやクリスチャーノ・ロナウドのいるレアル・マドリードのほうが強いと思われる人もいるかもしれませんが、リーグ全体をみたときにはレベルの高さが分かります。弱小レスターが優勝出来たのも、強豪と言われるチームと差が縮まっているからということもあります。そんなプレミアリーグに入るにはあるものが必要です。それは労働許可証です。「ビザ」と言われることが多いですね。外国人選手の登録制限がないため、外国人を試合に出しやすいですが、労働ビザによって多くの選手が阻まれています。宮本恒靖、三都主アレサンドロ、家長昭博が交渉失敗してしまいました。日本の選手が認められるのは本当に難しいです。労働許可証は外国人がイギリスで働く際に必要な許可証です。以前だとEU圏の選手は許可証は必要なかったのですが、今はイギリスがEUを離脱したのでEU圏内の国の選手もプレミアリーグに所属する場合は必要になるかもしれません。外国人は許可証が必要なので取れば良いのですが、サッカー選手が労働許可証をとるにはクリアしなければいけない条件があります。
・選手は過去2年の間、少なくともA代表チームの試合の75パーセントでプレーしている
・その代表チームは、過去2年間のFIFAランキングで平均70位以上でなければならない
この二つなのですがなかなか厳しいです。日本のA代表のレギュラーになっていなければいけませんし、チームが弱いことも許されません。浅野は一つ目の条件をクリアしていないため、ビザが得られる可能性はほぼありません。
そもそも浅野がアーセナルで2桁得点って言いよったけど、Jで通算10得点しかとってないし、代表にも5試合しか出てないけ労働許可証おりんやろ
ガブリエルは移籍する前の実績があったし、宮市はオランダでの実績と若いので代表の基準を満たすのはあまりに難しいから労働許可証が発行されたからな— 吉山 (@mancity0222) July 4, 2016
労働許可証を取れないだろうとする見方のほうが強いです。例外は認められるのでしょうか。
大逆転はあるか?
労働許可証が得られない場合は他のチームに期限付き移籍をさせられます。アーセナルに所属していた宮市亮もオランダのエールディヴィジリーグのフェイエノールトに一年移籍しました。その後は結果を出せば、アーセナルの試合に出場できるようになるはずです。アーセナルとしての試合の出場時間は、宮市は17分、同じく移籍した稲本潤一は出場なしと辛い結果になりましたが、これに関しては労働許可証ではなく、怪我の有無と実力の勝負ですね。
浅野の移籍に関して日本のメディアは
①イギリスの就労ビザ獲得資格
②アーセナルがローンで出して戻ってきて活躍してる選手がどのくらいいるかを説明しないと、アーセナルとかすごーい!で終わっちまう(笑)
実際イギリス人は「これで日本人がアーセナルのユニ買うわ」とか思ってるんだし…— Asahi (@s1126khbxyz) July 3, 2016
きちんと説明しないのはまずいですね。移籍するだけで終わりではなく、そこからが本番です。宮市のように一年も他のチームに行ってしますのはもったいないです。しかし、プレミアリーグには労働許可証が認められた前例があります。監督からの推薦があり、将来有望な選手には労働許可証を与えられました。この一発大逆転を逃すべきではありません。
逆転のためには・・・
そのためにも世界に自分の能力をアピールする必要があります。もうアーセナルへの移籍は決まってしまったので、時間がありません。残っている大きな大会はリオ五輪のみです。リオ五輪で獅子奮迅の活躍を見せるしかありません。アピールチャンスを増やすためにも勝ち進む必要があります。日本としての結果を残す意味でもメダルは必要ですね。ただ、メダルはそう簡単なものではありません。今までメダルを取ったことがない日本は更に厳しいでしょう。ブラジルはOA枠でネイマールをいれたりと、優勝する気まんまんです。決勝トーナメントでいい位置を確保するためにもグループ1位通過は最低条件となります。いかに多くの試合で「ジャガーポーズ」を見せられるかが勝負です。日本代表の躍進は日本国民だけが期待してるわけではなく、アーセナルファンも期待しています。労働ビザが移籍の一番の壁になります。しかし、浅野拓磨は逆境の時こそ燃える男なので、リオ五輪ではゴールを量産してくれるでしょう。個人的には移籍のためよりも、日本のためにゴールしてほしいですね!
サンフレッチェ広島10 浅野拓磨
アーセナルに移籍決定〜〜!!プレミアリーグでゴール決めて
ジャガーポーズやってほしいな!頑張れ浅野〜〜
— 西原 隆生 (@ryusei_021211) July 3, 2016