固定概念を捨てなくては東京五輪で活躍する選手は育たない?

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2020年東京オリンピック・パラリンピックまであと3年。それまでに日本は自国開催の威信を賭けて育成していかなくてはならない。だが、育成方法で大きな問題が。今は良くても今後が心配。アメリカに学ぶものは?

日本の怒鳴る罵る根性論は古い

子どもと全力で向き合うことが大事

2016年も終わり、2017年の入り1ヶ月が経とうとしている。
2020年東京五輪まであと3年だ。
その三年の間に日本は自国開催でメダルを獲得できる選手を多く育成しなくてはならない。オリンピックというスポーツの祭典ではスポーツ以外の影響を受けないクリーンな大会にすることを目標に開催している。

しかし、実際はブラジルのリオで行われたオリンピックの前にロシアの陸上選手がドーピングを使用していたという報道が出て検査したところ、多くの選手の体内から禁止薬物反応が検出された。
これを受け最初は全ロシア選手のオリンピックへの出場は無いと発表しましたが、ドーピングをしていない選手たちからの抗議もあり、ちゃんとした機関で証明書を貰ってくれば出場は認めるという声明を発表しすることに。
しかし、陸上連盟はこれを認めずロシア選手の陸上参加を見送りることとなる。
それはオリンピック憲章に違反するからだ。ではドーピングなど違反薬物を使わずに選手を育てる方法はあるのか?
答えは「YES」だ。
それには最低限の施設と専任の指導者が必要になってくる。特に指導者は育成には不可欠で一番重要視される部分だと思う。
さらに言えば日本だけの育成論を学ぶのではなく海外のスポーツ先進国の育成論を持ち合わせた指導者が必要不可欠だ。
しかも、その指導者を中学生や高校生ではなく小学校低学年の生徒を中心に教えるべきだと考える。
これでは東京五輪に間に合わないだろうという人も少なくないだろう。むしろ全員がそう感じてもおかしくない。
だが、高校生や20代の選手に3年根本から指導していくのは厳しい。すでに自我が出来上がっている以上そう簡単に経験に裏付けされたトレーニングを外すわけにはいかないという選手が殆どのはず。
だからこそ、身も心も出来上がっていない小学生に教育すれば指導者の予測を大幅に超えてくる選手が育つかもしれない。ひいては今後の日本のためにもなるのだ。サッカーを少年たちに教えている前園真聖

サッカーを少年たちに教えている前園真聖

前園はワールドカップにも出場下経験を活かしながら、優しく子どもたちを指導する。via google imghp

スポーツ先進国、アメリカでの育成論はどんなものか?

スポーツを楽しむのに貧富の差があってはいけない。

日本では国技は相撲や柔道などに続き野球が入ってくるはずだ。
野球は小さい頃から地元の少年団やシニアチームに入団して学んでいくものだろう。
しかし、少年団やシニアに入れるのは中流階級以上の子どもに限られてくる。それは年会費、月謝、身の回りの道具を揃える必要があるからだ。
道具もバット、バットケース、リュック、グローブ(軟式、硬式で値段が違う)、スパイク、ソックスなどまだまだある。
そんなにお金がかかる野球は貧困家庭ではとてもじゃないが習わせられない競技だろう。
それはアメリカも同じだ。
アメリカの人気スポーツと言えばアメフト、バスケ、野球。このなかで多くの子どもが最初にはじめる競技がバスケだという。それはアメリカの公園のほとんどにバスケットゴールがあり、一つ1000前後のボールさえあれば遊べるからだとか。
公園は近所の子供達の遊び場であるから、多くの友達とバスケに熱中することができる。いわゆるストリートバスケだ。今のNBAのスター選手の多くがストリートバスケの出身というのも環境と照らし合わせてみたらわかると思う。
狭いコートの中をどうやってゴールまで近づけるか?と考えた時、培われるのがドリブルのテクニック。密集地帯で相手を交わす技術はこういうところから身についてくる。
さらに、ドリブルが苦手な子どももいる。それは人には得手不得手があるからだ。
そういった子どもはどうするか?味方に上手いパスをしてゴールへのアシストをしたり、3ポイントシュートで遠くからでも点を獲れる選手になってもいい。
ストリートバスケに形はないと言っても過言ではない。

サッカーもそうだ貧しい地域に住んでいる子どもたちは一つのボールを追いかけて、ストリートでサッカーをしていた。
そこでテクニックや閃きが生まれ、人々を魅了するプレーを見せることができるのだ。

しかし、日本はどうだろう?ストリートで遊んでいる子どもたちはいるだろうか?公園はボール禁止になり子どもの遊び場はどんどん少なくなっていき、部屋で遊ぶ子ばかりになってしまう。
これではスター選手が育つはずも無い。まずは環境が整っていないのだ。

次にコーチの問題だ。
日本では子どもと言えど、ミスをしたら厳しく怒られ罵られることが多くあるだろう。
しかし、それでは子どもが毎回失敗を恐れ監督の顔色ばかり伺ってしまう窮屈な子どもに育ってしまうだろう。
そうではなく、失敗してでもいいから全力で楽しめということを教えなくてはいけないのではないか?


日本は1軍、2軍といった制度があって1軍になんとしても上がらなきゃという気持ちになると思うが、アメリカでは1軍、2軍、新入生チームがあるとか、どんなに偉大な選手でも必ずこのプロセスを通過しなくてはならない。
そして、一番の違いは2軍の選手たちが1軍の選手たちを疎ましく思っていない所だ!
それはなぜか?横浜ベイスターズ

横浜ベイスターズ

1軍2軍練習場via google imghp

ベンチ入りした選手は全員使う!

一つでも武器を持っていたら重宝される

アメリカではベンチ入りした選手は必ず使うという。
野球なら交代人数がないのだが、サッカーなどは人数制限がある。そういう時は次の試合でスタメンをベンチの選手と交代させて使う。
ベンチに入ったのに3試合も出場できないというのは・・・と思う選手が日本には多いはずだ。
しかし、アメリカでは全員使ってどの選手にこの才能が、武器があるのかというのを確認できるため。そこで自分の持ち味を発揮できればこのあとのスタメンを奪取出来る仕組みになっている。
全員にまんべんなくチャンスがあるということだ。

こういう事もあって2軍やベンチが1軍やスタメンを疎むことがなくできている。

なにより、子どもたちを怒鳴ったり罵ったりすることはない。
それは全力でコーチは選手に向き合わなくてはならないからだ。子どもは純粋だからこそ、大人が全力で向き合わないと心を開いてはくれないし、絆も少しの間違いで切れてしまう。
だからこそ、厳しい言葉はかけるが怒鳴ったり罵ることはしないのだとか。
絆が切れてしまうと子どもも自分の力を最大限発揮できなくなってしまう。それはお互いにとって良いことではない。ならば、子どもにとって良いことを最優先で考えなくてはならないのではないか?
将来、国を背負って立つ選手なんだからこそ大切に育成しなくては。

育成は難しい。ダイヤの原石でもコーチがどう磨いていくかで輝くかくすむかが決まってくる。
それだけ大きな責任があるが、成長を見ると自分のやってきたことは間違いでは無かったと思える一瞬があるはずだ。これから東京五輪を支えていくのは今の若い選手たちだろう。
そして、その次、またその次という風に長い目で見ていけば将来凄い選手が生まれてくる可能性はある。
今の子供達は恵まれている。それは海外移籍の扉が常に開かれてるのだから。
まだまだ、海外移籍が難しい競技ででも近い将来移籍の扉は開くと信じている。
そしてその経験を日本で使って欲しい。後進の育成の為に・・・レスリング女子

レスリング女子

栄監督を投げ飛ばす選手。via google imghp



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