
男性の「愛してる」と女性の「愛してる」の意味は大きく異なります。男女の諍いの大きな原因は、「愛してる」の意味が異なることを理解していないためです。お互いの気持ちを理解できれば、より一層パートナーのことを愛せるかもしれません。ここでは男女の愛の価値観について解説していきます。
女性の「愛してる」の意味
女性の「愛してる」は、じわじわと育まれた大きな愛情です。
つきあって最初の頃に「愛してる」と口にする女性はほとんどいません。
もしも最初から「愛してる」と連発する女性がいるなら、よほど片想いの期間が長かったか、裏があるかのどちらかでしょう。

女性の恋愛は熱しにくく冷めにくいのが特徴です。
つきあっていくうちに、どんどん気持ちを膨らませていって「愛してる」の域に達します。
女性から「愛してる」と告げられたら、結婚を意識していると捉えてもよいでしょう。
それくらいに女性にとっての「愛してる」は重い言葉なのです。
男性の「愛してる」の意味
男性はつきあった時点で、女性よりも強い愛情をパートナーに抱いています。
しかし「愛してる」と言葉で伝えることはほとんどありません。
これは日本人の男性がシャイだからというだけでなく、男性が「愛」という言葉に大きな責任を感じているためです。

男性は恋人よりも前に母親から無償の愛を向けられています。
そして無意識のうちに母親の愛を崇高なものだと認識しています。
つまり男性にとっての「愛してる」とは、母親のように無償で尽くすという清らかで高貴な感情です。
もちろん、つきあった時点でこれほどまでに深い気持ちをパートナーに抱けるはずもありません。

大多数の男性が「自分の感情はまだ愛してるに到達していない」と考えています。
男性が「愛してる」と口にするのは、父親になった時、もしくは結婚を経て家族として成熟したあたりになるでしょう。
「愛してる」と「好き」の違い
「愛してる」と「好き」の最大の違いは、相互に愛があるかどうかです。
つまり片想いの状態では、どれだけ「好き」を募らせても「愛してる」にはなりません。
ドラマやマンガでは片想いの相手にも「愛してる」と告げていますが、これは厳密には間違いです。
片方が一方的に気持ちを押しつけている状態では愛は育まれません。

また、一見すると情熱的にも思える「愛してる」という言葉ですが、本来は深く静かな感情をあらわした言葉です。
つきあったばかりで気分が盛り上がっている時に口走る「愛してる」は、本物の愛ではありません。
相手に対してドキドキしているうちは、まだまだ「好き」の段階です。
「愛してる」とパートナーに伝えたところで、イマイチ重みのある言葉として受け入れられないでしょう。
男性のこんな「愛してる」のパターンは要注意!
男性の「愛してる」には、本当の気持ちから発されているパターンと、嘘の気持ちから発されるパターンがあります。
ここでは嘘の気持ちから発されている「愛してる」を紹介していきます。
彼女に求められたから言う
女性がやってしまいがちなのが「私のこと好き?」「本当に愛してるの?」といった気持ちの確認です。
これらの確認の返答として「愛してる」と言われた場合には要注意。
男性は「愛してる」という言葉を重いものと捉えています。
「好き」という感情があったとしても「まだ愛してるとは言いたくない」と考えているパターンがほとんどです。

つまり、気持ちの確認をされた男性は「愛してると言いたくないけど言わされている」のです。
言葉が足りない男性に不安な気持ちを抱くのはわかりますが、男性が自発的に「愛してる」と言うまでは強制しないほうが良いでしょう。
何度もしつこく確認していると、ケンカの原因になってしまいます。
とにかく気を引きたい
つきあう前から「愛してる」を連発してくる男性は要注意です。
特にお酒の席での「愛してる」はまったく信用できません。

ほとんどの男性が「愛してる」という言葉を清らかで崇高なものとして扱っていますが、中には女性を釣り上げるための便利な言葉と認識している不届き者もいます。
そういった男性はもちろん、女性を大切にしません。
流されて関係を持ってしまわないよう注意しておきましょう。
機嫌を取りたい、隠し事をしている
普段、滅多に「愛してる」と言わない男性が突然言ってきた場合、隠し事をしている可能性があります。
浮気などの裏切りを隠していることもあるので注意すべきでしょう。
一方で記念日など特別な日に「愛してる」と言う男性もいます。

これは彼女を喜ばせたいという純粋な気持ちから発されているパターンです。
また、結婚を考えている男性も「愛してる」と口にすることがあります。
男性は「愛してる」と言えば女性が喜ぶことを知っているので、プロポーズ前のご機嫌取りとして「愛してる」という言葉を使うのです。
まとめ
男性と女性の「愛してる」は別物です。
どちらも深い愛情から発される言葉ですが、女性よりも男性のほうが口に出す機会は少ないでしょう。
特に日本人の男性から愛を囁かれる機会は稀です。
言ってほしい女性の気持ちもわかりますが、あまり求めすぎないよう気をつけてくださいね。