
人生をどんどん悪い方向へと導いてしまう共依存。特に恋愛における共依存は深い愛情を伴っているぶん、苦しみも大きくなってしまいます。「なんでそんな人とつきあってるの?」と言われる人は一度、自分が共依存に陥っていないかチェックしてみましょう。ここでは共依存の意味や特徴、なりやすい性格の傾向を解説していきます。
共依存の意味とは
共依存とは、相手に対して過剰に依存してしまう人間関係のことです。
特徴的なのは自分を犠牲にして相手を支えている人物も「依存している」と判断される点です。
- ・自分の人生をかけて相手に尽くす
- ・相手の優しさに甘えて過度な負担をかける
こういった二者がいる場合、相手に負担をかけているほうが「依存している」と判断されがちですが、実は違います。
相手に尽くしている人物も相手に依存しており、問題があるとわかっていても離れようとしません。

中にはDVなどの暴力を受けても、耐えてしまうケースもあります。
なお、恋人だけでなく、家族や友人にも共依存は当てはまります。
共依存の特徴
共依存に陥っているカップルは以下の特徴が挙げられます。
1.間違った献身
共依存に陥っているカップルは片方がもう片方の人物を無制限に甘やかし続けます。
相手の健康状態や将来を考えずに、要望を叶えてしまうのです。

2.相手がいないと生活できない
経済面だけでなく、精神面においても相手がいなければ生活できない状態は共依存です。
浮気や見捨てられるかもしれないという恐怖によって、相手を軟禁状態にしてしまうカップルもいます。

3.他人はどうでもいい
共依存のカップルは2人だけの世界を作りたがります。
自分たちの間に入り込んでくる他人を邪魔だと感じてしまうのです。
相手と一緒にいられるなら、他人が悲しんだり不幸になっても気にしません。
仲がいい親友にも平気で嘘を吐いたり、縁を切ったりします。

4.暴力や貧困に耐えてしまう
相手に遊ぶお金を渡して食事も満足に取れない、DVを繰り返されても別れない・・・。
生命活動が危ぶまれる状況でも相手に尽くそうとするのは、かなり重度な共依存です。
一刻も早い環境の変化が求められます。

5.他人の忠告を無視する
友人から「別れたほうがいい」と忠告されても別れない場合も共依存の可能性があります。
自分が置かれている状況を説明した上で、パートナーへの愛情を主張する人は深刻な状態といえるでしょう。
周囲から見れば異常な関係であるにも関わらず、当人はそのことに気づいていないことが多いです。

共依存になりやすい性格や行動
ここでは共依存になりやすい性格や行動をご紹介していきます。
自分に当てはまるかどうかチェックしてみてください。↓↓
- ・他人の幸せが自分の幸せ
- ・他人の行動や考え方が自分の影響で変化すると嬉しい
- ・自分の気持ちを言葉で伝えるのが苦手
- ・物事を白か黒かで判断したがる
- ・お金の管理が甘い、貸し借りが多い
- ・恋人を甘やかすことが愛情と考えている
- ・恋人に見捨てられる不安を常に感じる
- ・何度も同じ過ちを繰り返してしまう
- ・プライドが低く自分が悪いと考えがち
- ・自信がない
- ・自分を犠牲にしてでも他人の役に立ちたい
- ・感情的で、すぐにカッとなってしまう
- ・完璧主義
- ・一人で楽しむ趣味がない
- ・一人で幸せを感じる自分が想像できない

共依存になりやすい人は自分に自信がない人です。
他人からの評価でしか自分の価値を定めることができず、一人になると強烈な不安に襲われます。
常に恋人がいる、派手な恋愛遍歴を持つ人も共依存に陥りやすい性格といえるでしょう。

なお、共依存は一人の相手にのみ向けられるものではありません。
たとえ共依存になっているパートナーと別れたとしても、次のパートナーと新たな共依存関係を構築してしまう可能性があります。
「他人を介して自分を評価する」という問題を解決しない限り、パートナーを変えても共依存から抜け出すことができないのです。
共依存にならないためには
共依存にならないためには、まず恋人やパートナーと一定の距離をおいて接することが大切です。
同じ家で暮らしていても一人で外出する機会を作るなど、プライベートの時間を持ちましょう。
また、実質的な距離だけでなく心の距離を取ることも重要です。
1人の時間を楽しめる趣味を見つけて、恋人だけが人生の楽しみにならないよう注意しましょう。

なお、共依存になりやすいと自覚しているなら、同棲や同居は慎重に行なったほうが吉です。
同棲や同居をするのであれば、日記をつけるよう心がけましょう。
自分がどういった行動を行なっているかを客観的に分析することで共依存に陥っていることに気づくことができます。
まとめ
共依存は知らず知らずのうちに陥ってしまう歪な人間関係です。
パートナーに愛情を向けることは良いことですが、共依存状態になってしまうと相手も自分も不幸になってしまいます。
依存ではなく、お互いに独立して高めあっていける関係を作っていきたいものですね。