
物事をなかなか決断できない、居酒屋のメニューを手にしたら5分以上は悩んでしまう・・・。そんな人は普段から優柔不断だと言われて悩んでいるのではないでしょうか?
判断力・決断力はビジネスでも大きな力となります。優柔不断な性格を直したいと願っている人も少なくありません。しかし一方で優柔不断だからこそのメリットも存在しているのです。

ここでは優柔不断という言葉の意味や性格の特徴、メリット・デメリットから決断力をつける方法まで幅広くご紹介していきます。
優柔不断とは
優柔不断という言葉の意味は、物事をなかなか選択できないことです。
選択できない、決断できないという状態も優柔不断という言葉であらわされますが、他にも「優柔不断な人」といったように性格を意味することもあります。

優柔不断な性格の特徴
一言で優柔不断な人といっても、その性格はさまざまです。大きく分けると5つの特徴を持っています。
優柔不断な性格の特徴その1 優しい
一つめの特徴は優しいこと。
自分の選択が周りの人に悪影響を及ぼさないか心配だから、決断が慎重になり、長時間にわたって優柔不断になってしまうのです。

優柔不断な性格の特徴その2 自分に自信がない
二つめの特徴は自分に自信がない場合。
この特徴は特にビジネスやグループのリーダー役になった場面で顕著にあらわれます。
自分の意見や判断に自信がなく、間違った選択をした時に責められることを恐れて優柔不断になってしまいます。
自分が優柔不断な性格だとわかっている人は、そもそもリーダー役になること自体を嫌がるでしょう。
そして他のリーダーの決断に対して心の中で疑問を抱いていても、けっして表に出しません。
優柔不断な性格の特徴その3 素直な性格
三つめの特徴は素直な性格の人です。
迷っている時にアドバイスを受けた素直な人は、アドバイスを結論に反映させなければと悩み始めます。
そうなると、もはや自分の答えを見つけるどころの話ではありません。

もしも素直な性格が災いして優柔不断になっている人が、さらに別の人へ相談しようものなら答えが出るまでに数日の時間が必要となるでしょう。
他人と意見を交わすことが少ない、内向的な人に多く見られる特徴です。
優柔不断な性格の特徴その4 心配性
四つめの特徴は心配性な人です。
旅行の準備をする際に、持って行く物をまとめられず出発ギリギリまでかかってしまう人もこの優柔不断の特徴にあてはまります。
この優柔不断の特徴にあてはまる人は、準備をサボっているわけでも、ギリギリになって慌てて準備を始めるわけでもありません。
いざ準備を始めてみたら、「旅行先で雨が降るかもしれないから折り畳み傘を持っていこう」「ケガをした時のために絆創膏も入れておこう」というように、予期せぬ出来事への対策を次々と考えてしまいます。
そして、「荷物が多くなっちゃったから減らさなきゃ・・・」と本当に必要な物を選別する際にも心配性な性格が影響して、優柔不断な状態になってしまうのです。

最後に全ての優柔不断な人が言ってしまいがちな口癖があります。
それは「何でもいいよ」「どこでもいいよ」という決断を人任せにする言葉です。
優柔不断な性格の人は心配性で気遣いに長けた人が多いため、自分の判断で失敗することを極度に恐れます。
だからこそ、他の人に判断を委ねてしまうのです。
また、優柔不断な性格を自分で理解している人は、多かれ少なかれ、過去に他人から決断が遅くて叱られた経験を持っています。

待たせることで怒られるくらいなら、人に選んでもらったほうがいいという考えの人も多いでしょう。
優柔不断な性格のメリットとデメリット
メリット
優柔不断という言葉はデメリットばかりが強調され、悪い言葉であるかのように捉えられていますが、実はメリットも存在しています。
優柔不断な人は絶対に失敗できない仕事や作業を行なう際に、勢いだけで決断することがありません。
さまざまな角度から物事を観察し、熟考を重ねた上で結論を出します。

また、物事のマイナス面を見抜く能力にも秀でていて、旨い話に乗っかって騙されるようなこともありません。
良い条件であればあるほど、裏があるのではないかと疑ってかかります。
慎重な判断が求められる場面では優柔不断な人の危機回避能力が大いに役立つことでしょう。
デメリット
デメリットとしてはやはり、決断が遅く、多くの物事が遅延してしまうという点です。
自分ひとりにしか影響を与えない選択であれば、どれだけ悩んでも他人に迷惑をかけることはありません。
しかし、周りの人と一緒に行動している場合、優柔不断=他人を待たせることになってしまいます。
時間が重視される場面や職業では致命的な欠点といえるでしょう。

決断力をつける方法は?
優柔不断な人が決断力をアップさせたいなら、どんな結果になっても後悔しないという強い意志を持ちましょう。
後悔したところで時間は元に戻せません。何度も後悔していると、過去の失敗がトラウマになって、より一層、優柔不断になってしまいます。
日常生活において、決断力を高めるのも良い方法です。決断力は反復練習で鍛えることができます。
まずは食事のメニューを5秒以内に決めることから始めてみましょう。

まとめ
優柔不断な人の性格や特徴はけっして悪いものではありません。慎重で心優しく、周りを気遣う広い視野を持っています。
自分に自信を持って、焦ることなく決断力を身につけていきましょう。