切らない乳がん治療「凍結療法」とは?メリットやデメリットは?

他ニュース 社会

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

切らない乳がん治療の「凍結療法」について、メリットやデメリットを交えてご紹介します。はたしてどのような治療法で、どのようなメリットがあるのでしょうか?

乳がんの治療って切除しかないの?

乳がん治療では、病期がかなり進んだ進行がんと、肺や脳などに転移がある転移がんを除き、がんを切除する手術が標準治療となります。

検査機器の進歩により、ミリ単位の小さながんがみつかるようになっていますが、がんの大きさにかかわらず、手術は省くことができない治療です。

乳がんのセルフチェック | 新町クリニック

https://www.shinmachi-cl.com/%E4%B9%B3%E3%81%8C%E3%82%93%E3%83%BB%E5%AD%90%E5%AE%AE%E3%81%8C%E3%82%93%E6%A4%9C%E8%A8%BA/%E4%B9%B3%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF/

手術も徐々に切除部分が小さくなっていますが、やはり切開すれば傷も残りますし、入院が必要になり、リンパ浮腫などの後遺症にも悩まされます。

つまり、現状では、がんがどれだけ早期にみつかったとしても、治療による患者の負担はあまり変わらないのです。しかし、がんの治療全般が、より体に負担を小さくする低侵襲の方向に向かっているように、乳がんでも切らない治療が研究・開発され始めています。

それが、乳房にまったくメスを入れない治療法、非手術的療法です。

乳がん | がん診療 | 済生会横浜市南部病院

https://www.nanbu.saiseikai.or.jp/cancer/explain/breast-cancer/

非手術的療法には「ラジオ波焼灼療法」や、「集束超音波治療(FUS。超音波を集中的に浴びせる治療)」「レーザー(特殊なレーザーでがんを焼き切る)」、非切除凍結療法(非切除冷凍凝固療法 以下凍結療法)」などがあります。

切除しない乳がん治療「凍結療法」とは?

凍結療法は19世紀から皮膚疾患などに用いられはじめた古い歴史のある治療です。

乳癌に対する凍結療法は世界各国で1990年から散発的におこなわれてきた治療法です。

http://www.kameda-kyobashi.com/ja/lp/breast_cryotherapy/index.html

乳がん凍結療法は、直径3.7mmの金属製の針とその先端の温度をマイナス170度に保つ機器を使用し、がん細胞を凍結させ破壊する治療法です。

高温でがん細胞を焼き殺すならまだしも、凍らせて本当にがん細胞が破壊されるのか、と思うかもしれません。

しかし、実は、加熱よりも、急速に極度の低温状態にするほうがより確実にがん細胞を破壊することができるのです。

MRガイド下凍結治療の臨床応用がスタート「CryoHit」とオープンMRI ...

https://www.innervision.co.jp/suite/hitachi/supplement/1204/topics/index.html

まず、がん細胞のなかの水分が凍って氷のかたまりになり、細胞を覆っている膜を傷つけてズタズタに壊してしまいます。

急速な凍結後に、今度は温度を上げてアイスボールを融かしますが、それによって、細胞の内と外との浸透圧のバランスが崩れ、細胞の外から内部に水分がどんどん入ってきて、細胞膜が破裂し、細胞が壊れていきます。

乳がんを切らずに治療する「非切除凍結療法」-高齢者にも適応 – がん ...

https://cancer.qlife.jp/breast/breast_feature/article152.html

さらに、がん細胞に栄養を運ぶ周囲の末梢血管が凍ってしまったり、血管の内部の壁が傷つけられてふさがったりして、結果的にがん細胞に栄養が送られなくなるので、増殖できなくなります。

凍結には局所麻酔のような局所での麻酔効果があるため、全身の麻酔の必要がなく、リンパ節の検査(前哨リンパ節生検といいます。当院では浸潤ガンに対して行います)の必要がなければ1時間の治療で終わり、日帰り治療が可能です。

手術室で超音波検査(エコー検査)を用いて病変が確実に凍っていくのを確認しながら行います。局所麻酔下ですので、医師が患者様に声がけしながら治療を行います。

乳癌凍結療法 | 寿命1/3は乳がんと❣️

https://ameblo.jp/pikako211/entry-12390807775.html

治療自体は40分程度ですが、凍結前後の準備もいれると、2時間弱の治療時間となります。さらに2時間ほど食事などをしていただき、病院内ですごしていただいき、その後ご帰宅いただきます。

翌日は創部の確認のため外来に来ていただきますが、受診は亀田京橋クリニックでも可能です。

一方、浸潤がん(乳癌が乳管からでたがん)では、前に書いたようにセンチネルリンパ節生検が必要となります。


乳がん治療の最前線 〜命を守ると同時により形のよい乳房を守る治療へ ...

https://gan-mag.com/breast_gynecologic/6804.html

リンパ節生検の準備のため2泊3日の入院が必要になります。手術は入院2日目に行います。リンパ節生検、凍結療法を同時に局所麻酔下に行います。

約1時間半で手術は終了します。全身麻酔は施行しません。この治療ではリンパ節生検、凍結療法ともに自費診療になります。凍結療法の適応

凍結療法の適応者(条件)は?

凍結療法は以下の条件に当てはまる人にしか行うことができません。

乳がん凍結療法について - 哲ちゃんと私とナイトゥ君と💕

https://www.hisamim.com/entry/2020/02/16/234814

保険適応外治療に同意していただいた方
がん組織の直径が1.5cm以下(良性腫瘍の方にも適用)1cm以下
リンパ節転移がないと思われる方
ルミナルAとされるおとなしいタイプの乳がんがよい適応
その他、医師が安全にできると判断した場合

基本的に早期発見なら問題なく可能のようですが、ステージが進行してしまうと難しいと思われます。

まずは医師に相談することが大切です。

凍結療法のメリットは?

まずは凍結療法のメリットをご紹介します。

  • 切除傷がほぼ残らない(3mm程度)
  • 痛みが少ない
  • 凍結療法だけであれば日帰りで手術が可能である

凍結療法の最大のメリットは体への負担が少ないことです。

メスを入れないので乳房に傷はつかず、局所麻酔を用い、日帰りで治療を行うことができます。

また、凍結そのものに痛みを感じにくくする鎮痛作用があるので、ほかの治療よりはるかに痛みが軽くなります。

凍結療法のデメリットは?

体の負担が少ないというメリットがある一方でデメリットも存在します。

乳ぽん液体窒素凍結 | YUCCO☆ 乳がん経験で自分を貫ぬいて生きると ...

https://ameblo.jp/maru-yucco/entry-12423783964.html

凍結療法のデメリットは自費診療であるため、費用が高額になってしまうことです。

一例ではありますが、非浸潤がんの場合は日帰りで税別35万円程度、浸潤がんで前哨リンパ節生検が必要な場合は2泊3日ほどで税別約60万円程度のようです。

転移してしまったら、今後の治療が辛かったらと思うと安いかもしれませんが、やはり経済的に余裕がなければ厳しいでしょう。

<こちらもオススメ>

花粉症の特効薬!?世界初のアレルギー性鼻炎に対する抗体医薬が登場

新型コロナウイルス(武漢肺炎)の見分け方!初期症状や予防方法は?

キムヒョナが病気を告白!契約解除で自殺未遂が心配?現在は?

細木数子の現在が激痩せして別人に!病気や引退真相とは【画像】

藍井エイルの活動休止は黒歴史や病気が理由か!?復帰後の活躍は?

まとめ

切らない乳がん治療「凍結療法」についてご紹介しました!

乳がんは切除するイメージが強かったので、切らずにできるなら体への負担が少ないし、なにより怖さが軽減されますよね…。

ただ、費用が高額になるというデメリットもあるので、病状と経済状況を考えながら判断するしかないようです…。



ページトップへ