
2020年に開催される東京オリンピックで、新種目に採用されたスポーツクライミングとは一体どんな競技?最近人気のボルダリングとの違いは?日本人選手のメダルの可能性は?話題のスポーツクライミングについてまとめてみました!
2020年開催、東京オリンピックの新種目に決定!!!!
2020年東京にて開催されるオリンピックで、【スポーツクライミング】を追加種目とすることを決定したと国際オリンピック委員会(IOC)より、2016年8月に発表がありました。日本ではまだ認知度の低いスポーツなだけに、「スポーツクライミングって一体何?!」「どんな競技なの??」と興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?オリンピックの新種目に採用されたと発表があってからは、選手たちをテレビなどで大きく取り上げるなど、今大きな注目を集めています!!じつはこの【スポーツクライミング】、あまり知られておりませんが、日本人選手がメダルを狙えるスポーツなんです!というわけで今回は、東京オリンピック新種目の【スポーツクライミング】についてたっぷりとご紹介いたします!!!!
どんな競技なの?
スポーツクライミングとは一体どんな競技なのでしょうか?結構スポーツってルールが難しいものが多いですよね~。野球もサッカーもバスケもむずかしすぎ!!!!でもスポーツクライミングは実はルールがとっても簡単なので、誰でも簡単に理解出来ちゃいます!学生時代ずっと吹奏楽だったわたしでも簡単に理解出来ましたのでみなさまご安心を。
スポーツクライミングとは?
スポーツクライミングとは、人工的に作った壁で、「ボルダリング」、「リード」、「スピード」の3つの種目を競うスポーツです。
本来は天然の岩場と対峙するロッククライミングですが、スポーツプライミングは、競技性を持たせ、スポーツ的要素に重点を置いた新しいジャンルのスポーツです。
一言で言うと、最近ドラマなんかでもよく出てくる、あのカラフルな石が付いてる壁をのぼるやつですwwそうです、あの意識高い系サラリーマンが仕事帰りにやる、もしくは意識高い系女子がダイエット目的ではじめるあれですww
ダイエット目的でボルダリングをはじめた意識高い系女子の図
via google imghp
3つの種目
では、「ボルダリング」「リード」「スピード」とはどんなルールなのか、3つの種目を詳しくご説明していきます。
種目①「ボルダリング」
ボルダリングは、5m以下の高さの壁に固定されたホールド(人口の石のようなとっかかり)に、ロープを使わずに足や手をかけながらよじ登るスポーツ。
競技では、複数のルートが設定されていて、色テープで指定されたルート課題を時間内にいくつ完登できたかを競います。いかに少ないトライアル回数で登りきれたかが勝敗のポイントです。
「ボルダリング」は道具を使わず、クライミングシューズのみでシンプルに壁を登ります。設定されたコースの難易度や強度、不安定度が3種目の中で最も高い種目であり、いかに正しい身体の動き方を見い出せるかが勝負の鍵になることから、「身体を使ったチェス」と呼ばれることも。そのため、選手はよりダイナミックな動きや、より繊細な動きを身に付け、さらに設定されたコースの攻略方法を見出す”洞察力”が要求されます。中には、登り方を読み解くのが難しい課題もあり、パワーだけでなく、頭を使う競技となっています。また壁は5m以下と低いですが、ロープをつけずに行うため、非常に危険を伴います。
種目②「リード」
リードクライミングは、ロープを途中途中のクイックドロー(ヌンチャク)にかけながら、登るもので、大会では、高さ12m以上の壁をどこまで登ったかを競います。
設定されたルートには、スタート地点から終了までのホールドに番号が振られていて、何番目まで到達できたかを判定します。
通常、最後まで登るのが困難な厳しいルートが設定されています。
「リード」は3つの中で、最も長い距離を登ります。そのため、選手達の”持続力”が鍵となります。最初から最後まで全力で登り続けられる長さではなく、最小限の力で登るための”技術力”も必要です。長距離の壁を登る間に、身体の動きをいかに上手くコントロールしていくかといった頭脳戦でもあります。コースの見極めが重要で、身体だけでなく、頭も使うという点ではボルダリング種目と共通しています。高さもすごいですが、壁には傾斜もかかっていて、そこを登っていく姿は迫力があり、めちゃめちゃかっこいいです!!
» ボルダリングとはちがう難しさを実感。リードの奥深さと日本人選手の可能性。 – スポーツクライミング – Number Web – ナンバー https://t.co/SKRSCSVbMm pic.twitter.com/Nz0rLy7kQN
— ボルラブ.COM (@Boullove_com) 2018年3月20日
リード
命綱ついてると本格的な感じがしますね。via google imghp
種目③「スピード」
スピードクライミングは、高さ10m、もしくは15mのコースを、トップロープ(上から既にロープが垂れている)で登り、いかに速くゴールまで登り切るかを競います。
ただ、日本ではあまりメジャーでなく、できる施設もないことから、強化が課題となっています。
競技名からも想像できるかと思いますが、「スピード」はタイムを競い合う種目です。10m〜15mの壁を、とにかく早く登ることを競います。よって、いかに”瞬発力”を発揮できるかが鍵となります。そのため、パワーのある選手よりも身軽な選手が有利です。また、2名のクライマーがとなりの壁で登り、勝ち抜き方式で競い合うため、どれだけ相手に惑わされずに集中出来るかという部分で”精神力”が重要になります。なんとトップレベルの選手では、15mの壁を男子はおよそ5秒、女子は7秒で駆け登り、コンマ1秒まで競い合うんだとか!!
【ぱ!ニュース】 スポーツクライミング 日本勢強化へ「スピード」の壁完成 https://t.co/k6v4rjJ4tg [NHK]* pic.twitter.com/ufn5ibkzM2
— ぱ!ニュース24 (@PARSLEYNA_NEWS) 2017年4月15日
スピード
壁、高っっ!!高所恐怖症の人には無理そうですね。。。via google imghp
日本人選手のメダルの可能性は??
日本は「ボルダリング」、「リード」の強豪国
なんと日本は世界ではクライミング強豪国で知られており、「ボルダリング」では国別の世界ランクでなんと1位なんです!!!!また「リード」でも国別世界ランク4位と、世界トップクラスの力を誇ります。
しかしながら「スピード」では、国別世界ランク15位とかなり厳しい現状にあります。そのため、メダルを獲得するために日本人選手たちは「スピード」種目の強化が必要とされています。
日本国内にはまだ「スピード」種目を強化する施設が1か所しかないのが現状です。日本山岳協会は、まず練習場を増やす必要があるとしています。
また日本人選手の経験値を上げるために、オリンピックのルールに合わせた世界大会開催も検討しているとのことです。
【ザ・ノース・フェイス】スポーツクライミング日本代表チームを2015年もサポートhttp://t.co/YC8icklJwi#ザノースフェイス #野口啓代 #IFSC #クライミング #ボルダリング #FINEPLAY pic.twitter.com/2cE9Ef5ybv
— FINEPLAY (@FINEPLAY_MEDIA) 2015年6月18日
がんばれニッポン!
メダルが期待される日本人選手
楢﨑 智亜 選手
2016年9月に開催されたクライミング世界選手権で優勝。日本人選手として初の快挙を達成しました。数々のコンペにて優勝経験のある楢崎選手は、東京オリンピックの頃は24歳になります。彼が今、日本で1番メダルに近い存在であることは間違いありません!!!!
野中 生萌 選手
2014年、16歳の若さでボルダリング日本代表として選出され、ワールドカップに出場。4大会で決勝進出を果たしました。フランスで行われた大会では2位となり、表彰台を獲得しています。2015年の年間ワールドカップランキングでは堂々の3位に選ばれ、今ノリに乗っている彼女は東京オリンピックでは23歳というちょうどいい年齢。大きな期待が寄せられています!
野口 啓代 選手
2008年7月にフランスにて開催されたボルダリングのワールドカップで優勝を飾りました。こちらは日本人女子として初めての快挙で、大きく取り上げられました。その他の大会でも入賞をくりかえしており、クライミングのワールドカップ「オーバーオール部門」では見事、初代女子チャンピオンに輝いています。ベテランの野口選手は経験豊富な分、メダルも大いに期待できます!!
東京オリンピックでスポーツクライミングを観戦しよう!
いかがでしたでしょうか?【スポーツクライミング】がどんな競技か大体お分かりいただけましたか?
他のスポーツと比べてルールが非常に簡単で、なおかつ日本人のメダルが期待出来るとなれば、観戦してみたくなりますよね!!
ボルダリングのムーブはダイナミックなものが多く、非常に興奮的で見ているのも楽しいスポーツです。
またボルダリングは必要な道具も少なく誰でも手軽にはじめられるため、近年日本でも人気が高まっています。子供も大人も一緒に楽しむことが出来、とってもおすすめです。是非一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
いや~2020年が待ち遠しい!!
ぜひ2020年の東京オリンピックで【スポーツクライミング】を観戦してみてはいかがでしょうか?