
サンリオキャラクター大賞2016の結果が発表されました。まさかの結果となった2015年から1年、今年の投票結果は従来のサンリオらしさへの回帰が見られました。トップ10のキャラクターのここ3年の投票結果の変遷も辿ります。
これぞサンリオなキャラクターが再び上位を占める結果に
今年の順位は以下のとおり。(2015年順位/2014年順位)
1位:ポムポムプリン(1/4) 2位:シナモロール(3/5) 3位:マイメロディ(5/1)
このあたりは定番という感じですね。大きな耳が垂れている動物系キャラクターは無条件に可愛く見えてしまうのかもしれません。全体のフォルムの丸っこさもファンの大半を占める女性・子どもに人気の秘訣でしょうか。

1位 ポムポムプリン 2位 シナモロール 3位 マイメロディ
ポムポムプリンは2年連続の1位。普段ポムポムプリングッズなんてあまり見かけませんが、改めてどれが可愛いかと考えてみると彼が浮かぶのかもしれません。シナモロールは5位、3位と着実に順位を上げてきて2位。マイメロディは14年の1位から翌年5位に陥落しましたが、今年は持ち直しました。4位:ぐでたま(4/7) 5位:ハローキティ(7/2) 6位:リトルツインスターズ(9/3)
来年3位以内に食い込みたいキャラクターはこのあたりの順位には入っておきたいところですよね。

4位 ぐでたま
去年と変わらず4位につけました。安定した人気で、もはやサンリオの定番キャラクターの仲間入りを果たしたと言っても過言ではないでしょう。

5位 ハローキティ
昨年は変わり種の勢いに押されて7位にまで下がってしまいましたが、今年は5位に返り咲きです。キティちゃんの場合はあまり心配せずとも絶対的な立ち位置があるので大丈夫でしょう。

6位 リトルツインスターズ
14年の3位は昨年9位まで順位を落としてしまいました。しかし今年は6位と3つ順位を上げ、なお人気があることをアピールしました。ファンシーキャラといえばこの2人ですよね。7位:YOSHIKITTY(12/?) 8位:シンガンクリムゾンズ(2/?) 9位:KIRIMIちゃん(11/8) 10位:クロミ(14/11)
今年の結果から見ると、この当たりから少々怪しくなってきます(笑)

7位 YOSHIKITTY
まさかのXのYOSHIKIとのコラボキティが初のトップ10入り。背景に常に薔薇があるのも雰囲気が出ています。
#Nowplaying Falling Roses – シンガンクリムゾンズ(CV:谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正) pic.twitter.com/NK1DUT7kng
— 布良 (@soen0314if) 2018年3月8日
8位 シンガンクリムゾンズ
昨年突如2位となり話題となったのがこのシンガンクリムゾンズ。サンリオキャラの定番であるデフォルメされた可愛らしい動物などのキャラクターではなく、普通に人間の等身のキャラクターです。しかもバンド。ちょっと悪そう。さすがに1年は完全に持ちこたえることができず、8位まで一気に順位を落としました。

9位 KIRIMIちゃん
わりと安定して10位あたりに毎年現れるのが、このKIRIMIちゃん。どこかの寿司屋のキャラクターかと思ってしまいますが、れっきとしたサンリオキャラクターです。存在を知らない人も多いため、何故毎年このくらいの順位に留まれるのかと思いますが、マニアックな分一度はまったファンが離れづらいのかもしれないですね。

10位 クロミ
またもや悪っぽいキャラクターがギリギリ10位に入ってきました。過去最高順位を更新です。こちらも普段あまり見かけませんが、小悪魔系キャラが好きだったりちょっとませた子ども等には人気がありそうです。
2016年、サンリオらしさへの回帰の傾向
昨年の結果について特筆すべき点は、6位にプラズマジカ、8位にトライクロニカ、10位に徒然なる操り霧幻庵など、「SHOW BY ROCK!!」(サンリオによるキャラクタープロジェクトでテーマはバンド)関連の“サンリオらしくない”キャラクターが一気に上位にランクインしました。

昨年6位、今年12位のプラズマジカ
つまり、従来のサンリオファンにヲタク勢の投票力が拮抗するような形だったと思うのです。ところが、それでサンリオファンに火が付いた、またSHOW BY ROCK!!というコンテンツの人気が少し落ち着いたことなどの要因が重なって、今回の本来のサンリオらしさに回帰した投票結果が出たのではないでしょうか。しかし、その一方でYOSHIKITTYが順位を上げているところを見ると、やはり純粋なサンリオファン以外の投票が変わらずサンリオキャラクター大賞で強い影響力を持っているであろうことが想像出来ます。
ただし、このYOSHIKITTYはあくまでもキティちゃんであり、単純化されデフォルメされたキャラクター像というサンリオらしさという意味では十分にサンリオです。一時は外部の勢力に制圧されそうになったサンリオキャラクター大賞、今年の結果からは確実にサンリオらしさに回帰しようとする傾向が見られるのです。