
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっており、心配な日常を過ごす人も多いと思います。コロナが登場してから何度も議論されている季節性インフルエンザとの違い…今回はコロナとインフルの違いについて簡単にご紹介します。
新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの違いは?
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、もう日本も他人事ではなくなってきました。
日に日に多くなる感染者の数…そして、亡くなる死亡者の数も毎日のように更新されてきています。
さらに、著名人の感染確認や志村けんの死去など、動揺してしまうことばかりですよね。
【訃報】
新型コロナウイルスで入院していた志村けんさん死去心よりご冥福をお祈りいたします。#志村けん#拡散希望 pic.twitter.com/99wqyHLZwG
— 令和速報 (@Reiwa_Sokuhou) March 30, 2020
そんな一方で、コロナ当初から上がっていた季節性インフルエンザとの違いに、未だに気づいていない方がおられるようです。
今回は新型コロナと季節性インフルの違いについて、ご紹介します。
なお、この記事は素人がWHOや大手メディアが報じた内容をまとめたものです。
さらに、新型コロナの情報は常に更新されていくため、この記事で書いた情報は2020年4月1日時点のものであることもご了承のうえ、参考にしていただけると幸いです。
コロナとインフルの違い1 潜伏期間が違う
新型コロナとインフルの違い、1つ目は潜伏期間の違いです。
潜伏期間とは、ウイルスに感染してから症状が出始める(発症)までの期間を指します。
インフルだと、1から3日ほどだと言われています。
これは自分たちのインフル経験から考えても、確かにそのくらいかなと思える数字ですね。
「新型コロナウイルス感染マップ」のデータを更新しました。感染者数は82万2000人を超え、死者は4万人を上回っています。#日経ビジュアルデータ #新型コロナウイルス感染https://t.co/6yOgxnFqX4 pic.twitter.com/LE3PdTTYww
— 日経ビジュアルデータ (@nikkeivdata) April 1, 2020
一方で、コロナの場合、潜伏期間は1~14日(平均 5.6日)だと言われています(大阪府感染症情報センターより)。
ちなみに、インフルでは潜伏期間中も他者にうつしてしまう可能性を秘めており、多数の説があるなか、コロナも同様ではないかと考えられています。
もし本当にコロナが潜伏期間中でもうつるウイルスであるとしたら、インフルより長い期間、無自覚に他者にうつし続けるということになります。
コロナとインフルの違い2 ウイルス排出期間が違う
コロナとインフルの違い2つ目は、ウイルス排出期間の違いです。
インフルだと、よく聞くのが学校への登校は「発熱後5日経過し、かつ熱が下がって2日経過するまで」と言われていますよね。

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インフルは通常、発症後最初の2日間に最も多くのウイルスが排出され、最大1週間排出が続きます。
ウイルス量も徐々に少なくなっていくようです。
しかし、コロナは中国の患者に関する研究を行ったランセットによると、約20日間(または死亡するまで)もウイルス排出を行っていることがわかったのです。
他の研究では、最短8日間、最長37日間の症例も見つかっているとのこと。
アルマーニグループは、コロナウイルスと戦っている医療従事者のためにイタリアの自社工場で使い捨て医療用作業着の製造を始めました。 「私は製造に携わるスタッフへ特別な感謝の思いを捧げたい。今回の非常事態に際し、多大な貢献をしてくれてることを誇りに思っています 」ジョルジオ・アルマーニ pic.twitter.com/Yurw9z3tzm
— ジョルジオ アルマーニ ジャパン (@ARMANI_JAPAN) April 1, 2020
日本の各都道府県でも、コロナ患者が数週間、長くて1ヶ月をこえても退院できていない(検査で陰性にならない)状況が見られます。
ウイルスが身体からなくなりにくい部分がインフルと大きく違うのでしょう。
コロナとインフルの違い3 致死率が違う
そして、コロナとインフルの違い3つ目は致死率の違いです。
これに関しては、比較がより難しくなります。
それはインフルはすでに年間の死亡者数が何年も研究されている一方で、コロナは2019年12月に中国で発見され、まだ数ヶ月しか経っていないため、数値化することが難しい…
さらに、無症状患者の検査が行われていない、そもそも検査が広く行われていない国もあるため、正確な致死率がまだハッキリしていません。
途中段階では、コロナの致死率は2から3%程度と言われていました。
新型コロナウイルスは感染しにくいのではなく、感染しても気づかずに身近な人に感染を広げてしまう。死亡リスクは
現状の致死率
WHOのデータで3.4%
厚生省の国内のデータ1.9%
イタリア9.3%とバラバラです。問題は感染者の絶対数が多いと医療崩壊によりコロナ患者以外の重症者も巻き添えになること pic.twitter.com/fF5TOLQ7l6
— Nagatsuki@martial arts topics (@i_dnt_need_u2) March 26, 2020
しかし、3月31日にCNNが、コロナ致死率はウイルス検出されないこともある症状の軽い患者も含めた場合、推定約0.66%、検出されていない感染者を除外すると1.38%だと報じました。
少し下がったと安心する気持ちもありますが、インフルの致死率は0.1%未満と言われていますから、比較するとコロナのほうが依然致死率が高いことがわかります。
また、CNNはコロナの80歳以上の死亡率は約7.8%であることも報じました。
比較するのは難しいですが、日本の高齢者のインフル致死率が0.3%であることを考えると、コロナはやはりインフルより恐ろしい存在と言えますね。
コロナとインフルの違い4 コロナは夏に終息しない?
コロナとインフルの違い4つ目は、夏に終息しない説が上がっている部分です。
インフルの場合、通常は気温や湿度が上がる夏になると少なくなり、気温が下がり空気が乾燥する冬に流行します。
コロナも当初、夏には終息か?と思われていました。
【研究結果】新型コロナ、夏に終息の公算は小さいとの見通し 欧州当局https://t.co/y9ONURbZbf
高温多湿の熱帯地方でも、ウイルスの活動が弱まらないという。さらに、迅速に対応しなければ、欧州では4月半ばまでに集中治療室の病床が不足すると警鐘を鳴らした。 pic.twitter.com/CcURPN087j
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 26, 2020
しかし、3月26日に欧州疾病予防管理センターがコロナ感染拡大は夏に終息する公算は小さいとの見通しを示したのです。
さらに、現在(2020年4月)30度をこえる気温、50%をこえる湿度、まさに高温多湿の季節にあるシンガポールでも多数の感染者が出ており、増える一方のようです。

https://www.nna.jp/uploads/article_image/image_with_caption/5583253/20200330_sgd_COVID.png
インフルは放っておいても暑くなれば収まりますが、コロナはそう簡単にはいかないようなのです…
コロナとインフルの違い5 ワクチンや治療薬の有無
そして、最後5つ目は、そもそもコロナにはワクチンや治療薬がない!という簡単な違いです。
人間はインフルと100年以上、共生してきています。
その間に様々な研究がなされ、ワクチンはもちろん治療薬もどんどん登場しました。
皆さんご存じの通り、ワクチンは重症化を防ぐために多くの人に摂取されていますし、ゾフルーザという新薬が話題になったのも記憶に新しいと思います。
ジョンソン&ジョンソン
新型コロナワクチン臨床試験
ワクチン価格を非営利価格に今後イメージ良くなっていきそう pic.twitter.com/bpva2VCfRK
— 亀太郎 (@kame_taro_kabu1) March 30, 2020
しかし、コロナとの付き合いはほんの数ヶ月。
症例もインフルと比較すると大変少ないことが想像できます。
コロナでもワクチンや治療薬ができると、感染者を減らすことや、重症化を防ぐこと、致死率を下げることも期待できます。
そう考えると、コロナとインフルの最も大きな違いはワクチンや治療薬の有無であることがわかります。
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まとめ
今回は新型コロナと季節性インフルの違いについて、ご紹介しました。
5つの違いがありましたが、まだコロナに関して断定された情報ではありませんので、現時点でのご参考にしてください。
潜伏期間とウイルス排出期間が長いことやインフルより致死率が高い、夏に終息しない?という情報はコロナの大きな特徴でしたね。
何よりもワクチンや治療薬がない、という部分でコロナの怖さが十分にわかると思います。
長期戦になると安倍総理も会見で話していましたが、コロナとの戦いはまだ始まったばかりなのかも…
気を引き締めて、予防を行っていきたいと思います。